2020年の『711-世界ベンゾ注意喚起の日』について(シェア拡散OKです)
今年(2020年)の『711-世界ベンゾ注意喚起の日』についての詳細情報を、フリーライターかこさんがブログで公開していますので、こちらでシェアします。
ベンゾジアゼピン系薬剤は絶対悪だということではなく、一人でも多くの人が常用量依存にならないために、それから離脱できるために、情報発信し啓発していきたいと思いから、弊団体では、『711-世界ベンゾ注意喚起の日』の活動を応援しています。
陳情に参加できなくても、7月11日前後にチラシを配布することはできます。以下のリンクにあるチラシを印刷していただき、ご近所の調剤薬局や心療内科、メンタルクリニック等に配布していただければと思います。
地道な活動ですが、このチラシによって「気づく」当事者も少なくないと思います。よろしくお願いします。
http://www.benzo-case-japan.com/docs/Japan_Flyer_2020_front.pdf(表)
http://www.benzo-case-japan.com/docs/Japan_Flyer_2020_back.pdf(裏)
フリーライター かこ:711世界ベンゾ注意喚起の日 要望書(陳情は8月11日になりました)
2020年の”711″は例年とは異なり、7月11日が土曜日のため、7月10日(金)に以下の「要望書」を厚生労働省に提出します。
厚生労働省からは「要望書」の検討をするのに1カ月欲しいとのことでしたので、8月11日(火)に厚生労働省に数名で伺い、回答をいただく予定です。(コロナのことを考え、今年は大勢での陳情は制限されています。)当日参加については後ほど改めてお知らせします。
厚労省に手渡す要望書は以下のようになりました。この中の[5]については、私のブログの別の投稿(下記URL)で説明します。
2017年3月、PMDAは「ベンゾジアゼピンは承認用量の範囲内でも、長期間使用するうちに依存が形成されることがある」と注意喚起する書面を発出しました。としたら、いったいどれぐらいの人達がこれまで長期服用していたのか(しているのか)の数字とともに、それにより依存が形成されてしまった人達はどのような状態になっているかについての実態調査を行い、結果について報告をしてください。
医療関係者、学者、有識者等の専門家の方々と私達、当事者、家族がパネルディスカッション等できるような場所を設けてください。
ベンゾジアゼピンについては長期服用した人達が数多くいますが、そうした人達が不安を抱きながら生活をしている事を踏まえ、専門家のみならず当事者も参加できる話し合いの場を作り、当事者の不安が払拭できるようお願いします。
日本ではベンゾジアゼピンの服用期間が、数年間、数十年間と長期にわたる人達が多数存在します。欧米各国においては、漫然と長期処方による依存を防止するため、継続処方期間制限を設けていますが、日本においても、欧米に倣い、依存にならないよう処方期間の制限を実施してください。(しかしながら、すでに薬物依存状態にある患者においては特別な扱いを別途定める必要があります。)
たとえば、世界各国の規制は以下のようになっています。
イギリス :最長4週間に制限
フランス :不眠治療には4週間、不安治療には12週間に限定
カナダ :1~2週間とするよう推奨
デンマーク:不眠治療には1~2週間、不安治療には4週間とするよう推奨
現在、ベンゾジアゼピンは多くの医療機関で処方されています。歯科、外科、耳鼻科、眼科、整形外科等、その入り口は広く、子どもや高齢者も含めて、ベンゾジアゼピンが安易に、漫然と長期処方される懸念があります。
ベンゾジアゼピンについては、本薬剤に精通している一定の医師しか処方できないようにする等、制限をするようお願いします。
厚生労働省の研究事業である「向精神薬の処方実態の解明と適正処方を実践するための薬物療法ガイドラインに関する研究」平成29年度~30年度総合研究報告の中で、「向精神薬の減薬・休薬を試しみた際の問題点」について、以下2点質問があります。
- ベンゾジアゼピンを減薬する際の問題点の1位が、「患者が嫌がる」となっています。患者が嫌がるとは具体的にはどのような事でしょうか?何故嫌がるのでしょうか?
- そもそも、本アンケートは医師だけを対象にしているようですが、当事者の声は対象にしないのでしょうか?
【補足】
『向精神薬の処方実態調査(厚労省)…特にベンゾについて』
2017年3月、PMDAは「ベンゾジアゼピンは承認用量の範囲内でも、長期間使用するうちに依存が形成されることがある」と注意喚起する書面を発出しましたが、これについて、日本中の全ての医師に認識が届いているでしょうか。
PMDAの通知も知らず、未だにベンゾジアゼピンの漫然たる長期処方をしている医師がいる可能性はないでしょうか。文書を発出し、それが到達し、理解されたかどうかについて、厚労省としての考えを説明していただきたく願います。
ベンゾジアゼピンを含め薬にはリスクが伴うものですが、であれば、医師は具体的にどのようリスクがあるのかを患者に説明し、患者はそれを納得し、同意した上での服用であれば、トラブルにはならないのかもしれません。
したがって、医師は薬剤の添付文書をしっかり理解し、時間をかけ患者に説明し、患者が同意した場合、「同意書」に両者がサインする等、インフォームドコンセントを徹底してください。