オートレーサー森且行さんから元気をもらいました(2023年2月19日)

ドキュメンタリー番組『情熱大陸』の2023年2月19日放送回(Vol.1239)に、オートレーサーの森且行さんが出演しました。

  森且行(オートレーサー) | 情熱大陸 | MBS 毎日放送

森且行さんは、2016年12月31日をもって解散したSMAPの元メンバーでした。オートレーサーに転向するため、1996年5月にSMAPを脱退したのは知っている人も多いと思います。わたしはSMAPのファンだったので、衝撃を受けたことを今でも覚えています。

森さんは2020年11月に、選手生活24年目の念願だった最高峰のSGレース、日本選手権で優勝しました。しかしそれから約3カ月後の1月24日に、福岡・飯塚オートレース場で行われたG1「第64回開設記念」最終日11Rで落車し緊急搬送されました。肋骨骨折、骨盤骨折、腰椎破裂骨折と診断されました。合計4回の大手術を経て、骨盤から脊髄にかけて24本ものボルトが埋め込まれ、その後、ボルトを抜く5回目の手術を経て、懸命にリハビリを続けてきました。

わたしはただの「腰椎圧迫骨折」ですが、森さんは「肋骨骨折、骨盤骨折、腰椎破裂骨折」です。医師が「折れた骨が5ミリずれて血管を突き破っていたら1時間以内には死んでいたかもしれない」と言うほど、命が危ぶまれる深刻な事態だったそうです。だが森さんは諦めなかった。大量のボルトを埋め込んだ体は、歩けるようになっただけでも”奇跡”なのに、「49歳の誕生日である2月19日までに、もう一度オートレーサーに復帰する」と決めたそうです。

心が折れそうになりながら取り組んだ壮絶なリハビリ。久しぶりに跨ったバイクを思うように操れない苛立ち…森さんは2月のレースで復帰を目指していましたが、しびれと麻痺があり出場を遅らせる決断をしました。

わたしは40日前に、要介護1で伝い歩きしかできない母が床にうつ伏せで倒れているのを抱き起こそうとして、第1腰椎圧迫骨折になりました。その後の3日間、痛みに耐えて何度も床に倒れている母を抱き起こしました。また、家族全員が新型コロナウイルス感染症に感染してしまい、整形外科をすぐに受診することができませんでした。

第1腰椎圧迫骨折

骨折から2週間後の1月26日にやうやく整形外科を受診し「第1腰椎圧迫骨折」と分かったときは、痛みの原因が分かって少し安心しました。同時に骨粗しょう症であることも分かりました。甲状腺疾患、腎臓結石、慢性副鼻腔炎…ただでさえ持病が多いのに、また一つ骨粗しょう症が増えてしまいました。腰と背中が痛く、ベッドから起きるのも着替えもするのもやっとの状態で、母の介護もできない。仕事が続けられない。収入が無くなくなる。途方に暮れる毎日でした。

そんな状況で『情熱大陸』を見ました。森さんの諦めない姿に励まされました。当事者のリカバリーストーリーは勇気をもらえますね。番組では、森さんの叔父から「1回は克服した姿をファンに見せないと。おかげさまでこうなりましたよと。そこから考えればいい。だけど、あまり無理しないでね、復帰戦は」とエールを送るシーンも流れました。

わたしは、オートレーサーでも無くただの一般人ですが、2013年に、うつ症状のある方のリカバリーを応援する団体『うつリカバリーエンジン』を立ち上げ、今まで約9年間、ピアサポートグループ『ガレージとーく』を続けてきました。「今まで弊団体の活動を支援し応援してくださった方々に、克服した姿を見せたい。ご心配おかけしましたが、おかげさまでこうなりました!」とお伝えする日を目標に頑張りたいと思います。

森且行(オートレーサー) | 情熱大陸 | MBS 毎日放送

 

 

 

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