第23回ミーティング終了しました
7月19日に、うつ病のピアサポートグループ『ガレージとーく』第23回ミーティングを行いました。
梅雨明け初日には相応しくない、小雨交じりの曇り空の中、うつ病などの気分障害や不安障害をもつ当事者9名の方が参加されました。初参加の方は3名でした。参加者の中には、南信地方からお越しいただいた方もいらっしゃいました
最初に、現在のご自身の病状や近況に触れながら自己紹介をし、その後、今抱えている問題や悩みを中心に語り合いをしました。
前半は、初参加の方で現在休職中の方がいらしたので、休職中の生活を保障するための傷病手当金について、利用されているかを確認しながら、障害年金などお金に関わる社会資源について話をしました。
引き続き、精神疾患を持ちながら身体障害者として働いている方から、職場での虐待で困っていることについて話をしたいとのことで、まずはご自身の虐待について語られました。具体的には、侮辱するような言葉を浴びせられたり、怒鳴られたり、無視、嫌がらせなどによって精神的に苦痛を与えるという心理的虐待を受けているとのことです。また、他の参加者の方からも、職場で同じような心理的虐待を受けた体験が語られました。
ミーティングの場ではお伝えできませんでしたが、平成24年10月1日から障害者を虐待から守り、養護者に必要な支援を行うために「障害者虐待防止法」が施行されています。この法律に基づき、全国の市町村や都道府県は、障害者虐待に関する窓口を設置しています。ちなみに、障害者の虐待にかかわる通報や届出、支援などの相談は、お住まいの市町村の「障害者虐待防止センター」までお寄せください、とのことです。
また、平成28年4月には、障害者権利条約の批准に基づく対応として、障害者に対する差別の禁止、合理的配慮の提供義務が施行されます。この内容も含めて、今後のミーティングの中で皆さんと共有したいと思います。
休憩を挟んで後半では、休職中や自宅療養中の過ごし方について語り合いました。特に休職中には、「職場のみんなに迷惑をかけている」「自分ってダメだ」と自分を責める方向に考えてしまう事が多いようですが、「今は休むことが、自分がすべき一番の仕事なんだ」と思い、こころの休養ができるのが一番ではないかと思います。
掃除や食器洗いなどの家事をする、DVDで映画を観たり、読書をするといった方や家庭菜園でシソを育てていて、水やりをやったり日光に当てたりして、日々の成長が楽しみという方の体験を聞きました。また猫を飼っているという方からは、猫に癒されることが多いそうです。その他、お薦めの本などを紹介してもらったりと、皆さんそれぞれに参考になる体験が聞けたようです。
それでも、将来を考えると不安で一日中考えてしまい何も手につけられない。会社の上司から電話がくるとドキドキしてしまうという方もいらっしゃいました。「こんな生活でいいんだろうか?」と不安や焦りを感じてしまう気持ちも分かりますが、何もしなくてもいいので、ゆっくりしてください。ある程度休養をとって、精神状態が改善してくると「何かしたいな」という気持ちに自然となってきます。毎日何もしないことが逆に退屈に感じられ、動きたくなってくるのです。そんな日が来ることを信じて過ごして欲しいなと思います。
最後に、初参加の方から、落ち込んだときの対処法について聞いてみたいとの話があり、皆さんの体験を語り合いました。時間も無かったので少ししか話せませんでしたが、このミーティングではよく話題に上るのですが、今まで出たような、頓服薬を飲んで寝る。寝逃げする。チャットで匿名で雑談や相談する、ツイッターでつぶやくなどの体験が語られました。
前回に引き続き、ミーティング終了後に有志のみで、会場のえんぱーく1階にあるカフェで「お茶会」をしました参加者はわたしと含めて3名でしたが、ミーティングの延長話をし、いつもより早めに解散となりました。
今回参加された皆さん、足を運んでいただきありがとうございますまた、今回都合が悪く参加できなかった方も、ぜひ次回のミーティングへの参加をお待ちしております。
次回、第24回ミーティングは、2015年8月16日(日)を予定しています。詳細については、後日、ブログでご案内させていただきます。