『当事者の声 精神疾患の理解を深める研修会』終了報告|千曲・坂城地域自立支援協議会こころ部会(2024年12月12日)

2024年12月12日(木)に開催された 千曲・坂城地域自立支援協議会 こころ部会主催、『当事者の声 精神疾患の理解を深める研修会』の講師を務めました。11年間の活動を通して伝えたいこと~ 210人の当事者・家族・支援者の語りから得られた、今伝えたいメッセージ〜」と題して講演しました。

 
Ⅰ 概要

 

日時
2024年12月12日(木)14:00~15:30
場所
千曲市ふれあい福祉センター4階 会議室5(長野県千曲市大字戸倉2388)
主催
千曲・坂城地域自立支援協議会こころ部会
参加者
千曲・坂城地域自立支援協議会 こころ部会員
精神障がいにも対応した地域包括ケアシステム構築検討委員会委員
ピア活動に興味のある方(クリニックや地活を通して周知)
千曲市および坂城町 教育関係機関 ほか
講演等の実施内容

第3回こころ部会 「 当事者の声 精神疾患の理解を深める研修会 」

【講座テーマ】
「11年間の活動を通して伝えたいこと~ 210人の当事者・家族・支援者の語りから得られた、今伝えたいメッセージ〜」

【講 師】
任意団体うつリカバリーエンジン(塩尻市):長谷川 洋

 
以下について、自身の経験談を交えながらお話しました。
  • わたしのうつ病歴
  • ひきこもりからの脱出
  • わたしの人生曲線(高校卒業〜現在)
  • 人生七転び八起き
  • 人生は天秤のごとし
  • 『ガレージとーく』について
  • 「リカバリー(Recovery)」とは?
  • ピアサポートとは
  • 長野県の自殺の現状
  • 「こころの健康出前講座」
  • 複数の経験・スキルの「掛け合わせ」
  • うつ病になる前よりも回復後のほうが素晴らしいと思える人生を。
「11年間の活動を通して伝えたいこと~ 210人の当事者・家族・支 『当事者の声 精神疾患の理解を深める研修会』終了報告|千曲・坂城地域自立支援協議会こころ部会
『当事者の声 精神疾患の理解を深める研修会』終了報告|千曲・坂城地域自立支援協議会こころ部会 『当事者の声 精神疾患の理解を深める研修会』終了報告|千曲・坂城地域自立支援協議会こころ部会
 
Ⅱ 講師(長谷川)の感想
 
1 今回の講師を務めることになったきっかけは、当時、千曲・坂城障がい者(児)基幹相談支援センター長でもあり、せいしれん会長だった中村美惠子さんとの出会いでした。長野県の「若者向け心のバリアフリー事業」について、お話を聞かせていただきたいと、2022年6月27日に、中村さんとせいしれん事務局長の牧千秋さんにお会いしました。その際に初めて千曲市ふれあいセンターに行きましたので、今回が2回目でした。その後、中村さんはだがし家らそを始められ、2023年12月2日にお会いしました。 今年、5月4日には、だがし家らそにて、現在の千曲・坂城障がい者(児)基幹相談支援センター長の中澤範子さんとお会いしました。いろんなこ゚縁がきっかけで、このような場をいただけて大変嬉しく思います。
2 今回、長野県の未成年者の自殺についてお話しました。令和5年度の「若者向け心のバリアフリー事業」の実績校数は2校のみで、今年1月の松本国際高等学校の実施以降、依頼や相談がないことも話しました。参加者の中に「若者向け心のバリアフリー事業」の担当をされた方がいらしたので、講演終了後、意見交換ができて良かったです。
3 高校での講演後のアンケートでは、「今後困ったときに誰かに相談しようと思いますか?」に「相談する」回答した人は80%近いのに、そのうちの60%は「専門機関や学校には相談しない」と答えたことを話しました。会場の方から「高校生が困ったときはどこに相談しているのか?」の質問がありました。数字は把握していませんが、おそらく匿名で相談できるSNSが多いと思います。しかし、SNSはトラブルも多いと思います。困ったときは友達に相談する、友達が困っていそうだったら声を掛けるといった、友達だからできることを出前講座等で伝えていきたいと思います。
4 「人生は天秤のごとし」や「一陽来復」についてもお話しました。わたしがこう思えるようになったのは、50代になってからです。若い頃はそう言われてもピンと来ないかもしれませんが、年を重ねると気持ちにも余裕が出てきます。この年になってみて、年を取るのも悪くないと思っています。
5 40代〜50代になったら就職なんかできないのでは?40代で結婚できるのか?と思っていましたが、わたしが結婚したのは47歳でしたし、56歳でも再就職できました。世間の常識にはとらわれず、諦めずに自分の思いを実現して欲しいと思います。
6 仕事から得られる達成感や社会とのつながりは、生活に張りをもたらしてくれると思います。「病気や障害がありながらも働くことで元気になる」人たちが増えることを願っています。
 
今年も大勢の方の前で講演をする機会をいただきありがとうございました。これからも、ご支援ご協力を何卒よろしくお願いいたします。

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