「職場カサンドラ」でうつ病が再発しました

最近わたし自身が職場で悩んでいる事ですが、「職場の上司やリーダーや同僚が、発達障害もしくは発達障害グレーゾーンで、うつになってしまった」ということをお話しします。「カサンドラ症候群」という言葉を聞いたことはありますか?

 

カサンドラ症候群とは

カサンドラ症候群とは、パートナーや家族などが発達障害の一つであるアスペルガー症候群(ASD)のために、コミュニケーションや情緒的な相互関係を築くことが難しく、アスペルガー症候群の人の身近にいる人に不安や抑うつなどの心身の不調を来す状態のことを言います。特に、カサンドラ症候群の夫とそれを支える妻といったパートナー関係内で起こる場合が多いと言われています。

カサンドラ症候群は正式な病名ではないため、なかなか周囲の人に苦悩を訴えても理解されないことが多いです。リモート会議が増えた現代においても、家庭内にストレスが持ち込まれた結果、心身に不調を来すパートナーが増えているとも言われており、夫婦間や職場内で大きな問題とされています。

 

「カサンドラ症候群」とは何かというと、旦那さんがASD(アスペルガー症候群/自閉スペクトラム症)で、その奥さんがうつになってしまうことを言います。職場の上司、同僚、部下が発達障害で、本人は困っていないのにその周りの人が困ってうつになってしまう、適応障害になってしまうことを、職場で起きるカサンドラ症候群ということで「職場カサンドラ」という言い方もします。

発達障害でよくあるのがASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動性)の2つで、そしてこの2つを合併していることが多いです。ADHDがメインで9割ぐらいを占めていて、ASDが1割くらいでほとんど目立たないというパターンもあれば、5:5であるときもあるし、6:4であるときもあるし、ASDが9割でADHDが1割というパターンもあります。ADHDだけ、ASDだけ、という方はあまり見ないです。

発達障害は、受動型や積極奇異型と言ったりします。受動型は、自分から意見がなかなか出ないタイプ。積極奇異型は、自分の意見をガンガン言って周りを引っ掻き回すタイプ。発達障害の人は妙に一人でやるぶんには有能だったりします。上司からは評価が良かったりしますが、人を使うのが苦手だったりします。自分個人で働く分には良いけれど、周りにはすごく迷惑をかける人がいたりします。自己中心的で他人の立場で考えるのが苦手なので、必然的に自己中心的になってしまいます。転職先には、明らかに積極奇異型の人がいて、わたしは耐えられません。

カサンドラ症候群に対する治療法としては、症状として現れているものへの対処療法が主流になります。片頭痛やめまい、自律神経失調症が現れている場合は、休息や薬物療法を行います。また、抑うつ症状や不安障害などが起きている場合は、適切な薬物療法と認知行動療法などを組み合わせて、症状の緩和に努めます。あくまでも対処療法であるため、カサンドラ症候群を根本的に治すのであれば、発達障害のある上司や同僚や部下との関係性を改善したり変化させることが最優先です。一対一で孤立した状態を続けるのでは、どんなに薬物療法などの治療を行っても、根本的な解決にはなりません。やはり、上司を含めた上の人がちゃんと倫理的な態度を取り、ダメなことはダメという道徳心をしっかり植え付け、そしてルールをきちっと守ることは大事だと伝えることだそうです。ですが、実際は「分かってはいるけれども」で、何もできずに放置するパターンが多いのではないでしょうか。

実は、発達障害のある同僚と関わってうつ病が再発したのは二度目です。仕事も辞めないといけないくらいなので困ります。相手が発達障害でなくても周りが困る人はいますので、発達障害の人に対してだけカサンドラ症候群と言うのもどうかと思いますが、そういう人に対して、職場の管理者はどう指導して良いか分からず黙認してしまい、何も変わらない状況です。障害者の就労支援をしていて障害者の配慮ばかり考えますが、職場に入ることで健常者も気遣いやストレスもあるのは事実だと思います。わたし自身も精神障害者ですが、わたしも周りに気遣いやストレスを与えているのかもしれません。健常者と障害者、どちらか片方だけが良ければOKではないことを改めて認識しました。

職場カサンドラ

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