就労準備支援事業『くるmeここから』お話会 終了報告|まいさぽ東御 (2024年10月3日)

社会福祉法人東御市社会福祉協議会 まいさぽ東御 主催の、就労準備支援事業『くるmeここから』のお話会が、2024年10月3日(木)に開催され、弊団体の長谷川が講師を務めました。「わたしのリカバリーストーリー~病気をもちながらも自分らしく生きるためにできること、すべきこと~」と題して講演しました。

 
Ⅰ 概要
 
日時
2024年10月3日(木)13:30~15:30
場所
東御市総合福祉センター3階・講堂
主催
社会福祉法人 東御市社会福祉協議会 まいさぽ東御
講演等の実施内容
就労準備支援事業『くるmeここから』お話会

【講座テーマ】
「わたしのリカバリーストーリー~病気をもちながらも自分らしく生きるためにできること、すべきこと~」

【講 師】
任意団体うつリカバリーエンジン(塩尻市):長谷川 洋
 
 
まいさぽ東御の就労準備支援事業『くるmeここから』は、一人ひとりの「はたらく」を応援するためのグループプログラムを月2回行っています。今回は対象者を限定しない「公開プログラム」としての開催でした。以下について、自身の経験談を交えながらお話しました。
  • わたしのうつ病歴
  • わたしの人生曲線(高校卒業〜現在)
  • 人生は天秤のごとし
  • 複数の経験・スキルの「掛け合わせ」
  • 「お互いの快適さを追求する」
  • 病気から解放されたときの喜びをイメージしよう!
  • 誰かのために何かをすることで、明日まで生きていける
  • うつ病になる前よりも回復後のほうが素晴らしいと思える人生を。
  • 魔法の言葉「だいじょうぶ」
  • 「うつリカバリーエンジン」について
  • 『ガレージとーく』について
まいさぽ東御就労準備支援事業『くるmeここから』お話会(2024年10月3日) まいさぽ東御就労準備支援事業『くるmeここから』お話会(2024年10月3日)
まいさぽ東御就労準備支援事業『くるmeここから』お話会(2024年10月3日) まいさぽ東御就労準備支援事業『くるmeここから』お話会(2024年10月3日)
 
Ⅱ 感想(アンケートより)
 
1 どんな病であっても回復後のほうが素晴らしいと思える人生をすべての人がおくれると良いと思いました。
2 講演有難うございました。真面目で頭の回転が早い方だと感じました。人生山あり谷あり、悩んでも生きていればなんとかなるかなぁと思い毎日過ごしています。長谷川様の前向きさ心に響きました。悪いことばかり続くのではなく、その先に良い事もあると信じています。私も大丈夫という言葉をよく使い自分が守られている気がすることも。どうにかなるかなぁ、大丈夫と言い聞かせています。うつは風邪と同じでいつ自分がとも感じていて理解してもらえる社会になれればと思います。
3 ダメな時期があったこと、良い時期もあったこと、ありのままの人生曲線に沿ったお話で、想像につなげやすく、理解しやすい内容でした。僕もうつ病の当事者として勇気をもらえる一時でした。ありがとうございました。
4 自分も精神的な病で精神科に通院しています。長谷川さんのように前向きに仕事をさがせるようがんばりたいと思いました。
5 お話ありがとうございました。普段の仕事柄、うつ病を抱えた方と面談をする機会があります。面談をする中で「死にたい」と口にする方もいまして、どう反応すれば良いのか悩むこともあります。今回、先生のお話をお聴きし、うつ病になる前よりも、回復後の方が素晴らしいと思える人生を歩めるように、その人のベースに合わせて向き合っていくことが重要だと思いました。貴重なお話ありがとうございました。
6 自分と同じ体験をされて来て共感できました。
7 魔法の言葉「だいじょうぶ」は素敵な言葉だと思いました。
8 自分自身もうつ病なので、お話が参考になりました。一陽来復という言葉を覚えたので、前向きになりやすくなりそうです。
9 病気を持ちながらも自分らしく生きるためにできること、すべきことについて詳しく分かりやすく話してくださったので聴きやすかったです。ありがとうございました。
10 人生は七転び八起きで十回転でもまたはいあがれば結果オーライ。大事なのは結果ではなく頑張った証。
11 色々なお話をしてくださり、どのような壁にぶつかっていらしたのか、また、それをどのように乗り越えていらしたのかがよく分かりました。先が見えずに辛い思いを抱いている当事者に、実際のお話として勇気づけることができるのではないかと思いました。
12 「お互いの快適さを追求する」大切な視点ですね。ありがとうございました。
13 今日はお話いただきありがとうございました。今、求職中なんですが、脅迫障害(新型コロナが流行し始めて、妊娠中で手洗いを頻繁にするようになる)という病気があり、病気があることを伝えて仕事の応募(ハローワークを通じて)をするのですが、4社くらい応募したのですが、今まで転職も多く(18歳~23歳頃うつ病になったことがありました)書類選考で不採用になってしまい、なかなか仕事に就けず不安があります。でも今日、長谷川さんの話を聞いて、あきらめずに求職活動しようと励まされました。ありがとうございました。
14 自分もうつ病と診断されて落ち込んでいましたが、今回の話を聞いて、前向きになれたように思いました。ありがとうございました。
15 言葉をとても大切にされている方だなとお話をうかがって思いました。周りの方にご自分の想いを言葉で発信され、周りの方の言葉で救われている。前を向く力を持っていて、人生の波をふり返る機会になりました。ありがとうございました。
16 今日このお話会で色々なお話を聴くことができ、たくさんの学びがあったり自分との向き合い方についての考え方でモヤモヤしていたことが軽減できそうな気持ちになれてすごくありがたいな、参加できて良かったなと思いました。私は発達障害と知的障害の2つの精神疾患があり、それが原因でつい最近家族と思考にすれ違いでトラブルが起きて悩んでいました。お話の中で「配慮疲れ」の話題があり、私は自分の病気を盾にしてしまって家族の苦悩や辛さを何も考えていなかったなと反省しました。もう一度家族ときちんと向き合ってお互いが過ごしやすい環境を話し合おうと思います。
17 落ちても必ず上がる事ができる。悪い事は良い事がある前兆といった捉え方が大切等、当事者の方からの言葉は説得力があり、勇気をもらえることばと感じました。とても詳細まで説明していただき、分かりやすかったです。調子が悪い時の周囲や家族の対応がとても参考になった。貴重なお話をありがとうございました。
18 病気から立ち直る気持ちと長谷川さんの心の強さを感じました。自分も発達障害を持っているので、ごうまんにならずに働きやすい職場にしたいです。
19 うつからの回復がいろいろと大変だということはテレビとかで聞いてはいましたが、長くかかることがリアルにわかって良かったです。今日はありがとうございます。
20 今日のお話を聴けて、人生一陽来復 悪い事があっても良い事がある。この言葉を胸に、又、1日1日を生きていきたいです。
 
 
Ⅲ 講師(長谷川)の感想
 
1 今年2月15日に、まいさぽ東御の就労準備支援事業『くるmeここから』のプログラムに参加させていただいたのがご縁で、「お話会」の講師を務めることができました。また、公開プログラムとして開催いただき、大勢の方にご参加いただき大変感謝しています。
2 自分の病気や就職活動やリカバリーの経験をお話しましたが、前向きになれた、勇気づけられたなどの感想をいただき、つらい経験をしたことは無駄では無かったと改めて思うことができました。
3 合理的配慮が求められていますが、わたし自身が「配慮疲れ」を感じていることをお話しました。その思いに共感してくださった方がいたのは嬉しく思います。誰もが配慮する側にも配慮される側にもなると考え、自分の振る舞いを見直すことや自分が気持ちよく配慮を受けられるように周囲に配慮することも大切ではないでしょうか。障害者だから配慮するだとか合理的配慮だとか、そんなものがなくても当たり前に配慮できるようになって欲しいです。
4 「人生は天秤のごとし」や「一陽来復」についてもお話しました。わたしがこう思えるようになったのは、50代になってからです。若い頃はそう言われてもピンと来ないかもしれませんが、年を重ねると気持ちにも余裕が出てきます。この年になってみて、年を取るのも悪くないと思っています。
5 40代〜50代になったら就職なんかできないのでは?40代で結婚できるのか?と思っていましたが、わたしが結婚したのは47歳でしたし、56歳でも再就職できました。世間の常識にはとらわれず、諦めずに自分の思いを実現して欲しいと思います。
6 仕事から得られる達成感や社会とのつながりは、生活に張りをもたらしてくれると思います。「病気や障害がありながらも働くことで元気になる」人たちが増えることを願っています。
 
8月に「障がい者雇用推進者研修」を講座を受講し、9月1日に「障がい者雇用サポーター」として認定を受けました。「障がい者雇用サポーター」は、企業と福祉という2つの視点を身に付けて、企業と障害者の双方を支援し、その架け橋となる役割を担います。
 
任意団体の設立から11年が経ちましたが、当初から目標にしてきました就労支援をようやくスタートできます。具体的な支援メニューは今後検討していきますが、これからも、ご支援ご協力を何卒よろしくお願いいたします。

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