「あいサポーター研修」終了報告|松本大学教育学部(2026年7月21日)

松本大学教育学部にて、2026年7月21日に開催された「あいサポーター研修」の講師を務めました。当日は、長野県障がい者支援課「あいサポート指導員」の樋山慶一さん、ボランティアサークル「音色くらぶ」の中山進さん、精神障害の当事者である相笠吉広さん、松本市障がい者基幹相談支援センターの西島貴哉さんとともに、90分間にわたって研修を行いました。
わたしはそのうち約20分間、「精神障害とリカバリー~うつ病当事者が伝えたいこと〜」と題して、自身の経験や思いをお話ししました。

 教育学部で「信州あいサポーター研修」を行いました | 松本大学/松本大学松商短期大学部

 
Ⅰ 概要

 

日時
2026年7月21日(火)9:40~11:10
場所
松本大学教育学部 8号館835教室
主催
松本大学教育学部
参加者
松本大学教育学部3年生
講演等の実施内容

信州あいサポーター研修で精神障害にかかわる10分程度の講話

【テーマ】
「精神障害とリカバリー~うつ病当事者が伝えたいこと〜」

【講師】
任意団体うつリカバリーエンジン(塩尻市):長谷川洋

 
以下について、自身の経験談を交えながらお話しました。
  • 精神障害者の定義について、医学的・社会的な視点から解説
  • うつ病や双極症、統合失調症など、精神疾患の症状や必要な配慮は一人ひとり異なることを紹介
  • 「精神障害者」という言葉や先入観だけで判断せず、その人自身を見ることの大切さを説明
  • 自身のうつ病発症から診断、療養までの体験を通して、症状のつらさや生活・就労への影響を紹介
  • うつ病は「こころの風邪」のように簡単に治るものではなく、自殺にもつながり得る深刻な病気であることを説明
  • 精神障害者保健福祉手帳と、税の控除、失業保険、就職支援、障害者雇用などの利用できる制度を紹介
  • リカバリーを「症状が残っていても、希望や自分らしい役割、人とのつながりを取り戻していく過程」として説明
  • カウンセリング、ピアサポート、サイクリング、働くこと、音楽ライブへの参加など、回復を支えたものを紹介
  • 当事者同士が対等な立場で支え合うピアサポートと、「ガレージとーく」などの活動を紹介
  • 「うつ病になる前よりも、回復後のほうが素晴らしいと思える人生を」というメッセージを伝えた
「あいサポーター研修の会場となった、松本大学8号館・第2体育館の入口」

会場:松本大学教育学部8号館
『精神障害とリカバリー~うつ病当事者が伝えたいこと~』と、講師であるうつリカバリーエンジンの長谷川の名前が映された講演開始前のスクリーン

講話開始前の投影資料
松本大学教育学部のあいサポーター研修で、スクリーンを背にマイクを持って自身の体験を語る、うつリカバリーエンジンの長谷川

当事者経験を交えた講話
『精神障害者へのイメージと、その人自身を見る視点』と題したスライドを示し、受講者に講演する、うつリカバリーエンジンの長谷川

学生に講話している様子
 
Ⅱ 講師(長谷川)の感想
 
わたしの講話は限られた時間ではありましたが、学生の皆さん一人ひとりが、それぞれに何かを感じ、受け取ってくださったことがご感想から伝わり、大変うれしく思いました。

ご感想の中には、「将来、教員になったら」という言葉も多く見られました。
長野県でも、うつ病などの精神疾患によって休職する教員が増えていると報じられています。学生の皆さんには、周囲の方々を支える視点とともに、ご自身の心の健康にも目を向け、大切にしていただきたいと願っています。

わたし自身、病気を経験した中でつらい時期もありましたが、その体験をこうして誰かのお役に立てていただけることが、何よりの励みになっています。学生の皆さんとの時間は、わたし自身が元気をいただく時間でもありました。この経験を今後も多くの方に伝えていけたらと思っております。

このような貴重な機会をいただき、学生の皆さんと関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。