第24回ミーティング終了しました
8月16日に、うつ病のピアサポートグループ『ガレージとーく』第24回ミーティングを行いました。
真夏日となる夏らしい晴天の中、うつ病などの気分障害や不安障害をもつ当事者と支援者(カウンセラー)の計9名の方が参加されました。初参加の方は4名でした。参加者の中には、南信地方からお越しいただいた方もいらっしゃいました
最初に、現在のご自身の病状や近況に触れながら自己紹介をし、その後、今抱えている問題や悩みを中心に語り合いをしました。
初参加の方が多かったせいか、自己紹介が終わった時点で休憩時間が迫っていたため、前回のミーティングで話題になった障害者虐待に関する窓口について、長野県内の市町村の「障害者虐待防止センター」の連絡先を皆さんにお知らせしました。
また、平成28年4月に施行される障害者権利条約の批准に基づく対応として、障害者に対する差別の禁止、合理的配慮の提供義務に関する資料の読み合わせをし、休憩に入りました。
休憩を挟んで後半では、現在働いている方からの「毎日ストレスや不安でしんどい」「この先、働き続けることができるのか不安」と言う話題から、具体的にどんなときに不安や憂うつ感を感じるのかなどを話し合いました。
「朝、出勤前が気が重い」「日曜日の夜から憂うつになる」「お盆休みなど連休明けも憂うつ」と仕事に行くのが憂うつ、気が重いという話や「仕事でミスをしないか不安」「他の人にできることが自分はできないと思うと落ち込む」「ストレスに弱い自分が情けなく思える」「他人にどう思われているのか不安になる」などの体験が語られました。
では、そんなときどうしたら良いかについても話し合いました。不安に心をどっぷり支配されている時には、なかなか気持ちが切り替えられないもの。もがけばもがくほど深みにはまってしまいます。人間なら必ず不安になることはあります。心配事や気がかりなことがあるときに、不安を感じるのは人としてごく自然なこと。「考えてはダメ」と強く拒絶すると、よりそのことばかりを考えるようになってしまいます。まずは“不安に思っていること自体”を拒絶せず、「私はこれを不安に思っているんだ」とその気持ちを受け入れてしまうのが良いのかもしれません。
「心配事の9割は起こらない」なんて本が話題になりましたが、実際アメリカで行われた研究の結果、「心配したことの“85%”は、結局“いい結果”か“良くも悪くもない中立の結果”に終わる」んだとか。また、実際に心配事が現実になってしまった場合でも、約8割の人が「自分が想像していたよりも上手く出来事に対処できた!」と語っているそうです。「不安はそもそも現実にならないし、もしそうなっても何とかなる!」と科学的に証明されているのはなんだか心強いですね。心が押しつぶされてしまいそうな時は、ぜひこの結果を思い出してみましょう。
仕事でのミスについては、「いくら失敗しても、命まで取られないから大丈夫」という究極の開き直りは、繊細過ぎる人や自分を強く責め過ぎる人にはとても良い、究極のおまじないの言葉だと思います。失敗は、二度と同じ失敗をしないための対策を講じたあと、さっさと気持ちを切り替えましょう。
上司や同僚など周りの人が自分をどう思うかについては、「他人はあなたが思うほど、あなたのことを気にしていない」と言うように、実際は自分が思うほど、他人は自分のことを考えてはいないものなのです。他人にどう思われているのかを気にかけるエネルギーを、もっと自分のために費やしましょう。“周りがどう思うか”より“あなたがどう思うか”の方がずっと大切です。
気持ちの切り替えは、簡単にできるものでもないと思いますが、ネガティブな気持ちになることはしょうがない。その代わりにネガティブな気持ちが長続きしないように気持ちを切り替えられるようにしたいものです。そんなときは、ミーティングで語られた「人生訓」を思い出してみてくださいね。
前回に引き続き、ミーティング終了後に有志のみで、会場のえんぱーく1階にあるカフェで「お茶会」をしました参加者はわたしと含めて4名でしたが、ミーティングの延長話からミーティングでは話せないプライベートなこともお互い話せて楽しかったです
今回参加された皆さん、足を運んでいただきありがとうございますまた、今回都合が悪く参加できなかった方も、ぜひ次回のミーティングへの参加をお待ちしております。
次回、第25回ミーティングは、2015年9月20日(日)を予定しています。詳細については、後日、ブログでご案内させていただきます。