塩尻市議会「塩尻市ユニバーサル就労の推進に関する条例」政策提言について(2025年3月17日)

2025年3月18日付の市民タイムス塩尻面に「ユニバーサル就労促進へ 市会市独自の条例制定を提言」の記事が掲載されました。

「ユニバーサル就労促進へ 市会市独自の条例制定を提言」|市民タイムス2025年3月18日塩尻面

ユニバーサル就労支援体制の推進に関する提言書(社会文教常任委員会)

本市では、それぞれの部署で就労支援に取り組んでいますが、より成果をあげていただくには更なる改善や、市役所内の関係部署、さらに関係団体等との連携が肝要です。そのためにはまず、市、市民、事業者及び事業者団体が協働し「働きづらさを抱えているすべての人のだれ一人取り残さない就労支援の実現に向けて」を基本理念として取り組んでいく姿勢、そして意志を内外に示す必要があります。このことから、「塩尻市ユニバーサル就労の推進に関する条例」を制定することを提言します。

【提言事項】

行政に条例制定準備チームを設置し、令和8年12月までに「塩尻市ユニバーサル就労の推進に関する条例」を制定すること。

条例制定にあたっては、以下の事項に留意してください。

  1. 希望するすべての人が社会の一員として社会経済活動に参加できる地域社会の実現を明記すること。
  2. 障がい者支援に限定せず、生きづらさを感じ辛い思いをしてきたすべての人を対象とすること。
  3. 一人一人の個性や意欲に応じて能力を発揮できる言わばオーダーメイドの支援を可能とすること。
  4. 市、市民、事業者及び事業団体それぞれの責務を明記すること。
  5. 塩尻市全体の推進体制の整備を市の責務であることを明記すること。 

富士市は全国で初めて「ユニバーサル就労の推進に関する条例」を制定し、平成29年4月に施行しました。同月、「富士市ユニバーサル就労支援センター」を開設し、就労支援員が企業と就労希望者双方の状況に合ったマッチングを行い、就労に向けたオーダーメイドの支援を行っています。

 静岡県富士市ユニバーサル就労支援センター

塩尻市議会社会文教常任委員会は、2023年年11月15日、静岡県富士市ユニバーサル就労支援センターを視察研修を行いました。

令和5年度社会文教常任委員会行政視察報告

塩尻市議会社会文教常任委員会は、2024年7月9日から7月10日までの2日間、千葉県千葉 市及び埼玉県上尾市において視察研修を行いました。

令和6年度社会文教常任委員会行政視察報告

わたしは、静岡県富士市のユニバーサル支援の取り組みについて2020年に知りました。それから情報を収集し、いつか塩尻市も条例を制定し、障害者だけでなく、さまざまな理由で働きづらい人たちの就労支援をすることができないかと思いました。わたしなりに資料を作成し、当時の塩尻市役所福祉課や産業振興事業部に伺いお話する機会をいただきました。また塩尻市議会議員にもお会いして、お話する機会をいただきました。その際に市議より、3月に百瀬敬市長に政策提言を行いたいと回答をいただきましたが、約束を果たしていただき嬉しく思います。

行政に条例制定準備チームを設置し、2026年12月までに「塩尻市ユニバーサル就労の推進に関する条例」を制定するという目標と期限の実現を塩尻市役所にはお願いします。

弊団体は、『しおじり活動図鑑2025』の紹介文にも書いていますが、企業と障害者の双方を支援しその架け橋となる「障害者雇用トータル支援サービス」に力を注いでいます。「病気や障害がありながらも働くことで元気になる」「うつ病であっても正々堂々と生きる」皆さんを応援していきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

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