『こころの元気+』2015年7月号(第101号)
メンタルヘルスマガジン「こころの元気+」2015年7月号を紹介します。
この本はメンタルヘルスマガジンという名の通り、うつ病や躁うつ病、統合失調症などの精神疾患をかかえる本人向けの雑誌です。なかなか精神疾患を取り上げて毎月発行される本は無かったですし、何より同じ病気をかかえて闘病生活を送っている人たちの声が聞ける唯一の本です。
毎号の特集はもちろん、たくさんの連載があり、いつも楽しみに読ませてもらっています。そしていろいろ参考になっています
もし、まだ「読んだことが無い!」という方は、ぜひ読んでみてください。購読の申し込みは、下記のホームページからできます↓(書店では販売していません)
初めてこの雑誌の紹介を見た方、ビックリさせてもうしわけありません。この雑誌のタイトルは、「こころの元気+(プラス)」です。タイトルだけを見ると、
ポジティブな気持ちになることを読者に求めているような印象があります。でも、どんな人でも気持ちがマイナスになることはよくあることです。精神疾患をもつ人は、病気の特性として、気持ちが必要以上にマイナスになってしまいがちです。そこで、7月号では、「こころの元気マイナス」という特集タイトルにしてみました。気持ちがマイナスに傾いている人に寄り添うような特集です。
【特集の内容】
●まんが マイナスすぎる思考(神戸 いつほ)
●まんが はにゅ山一家物語 怒濤のマイナス伝説編(はにゅけんまま)
●こんな言葉や話題でマイナスに!(投稿)
●私のマイナス体験談(投稿)
●すべてがマイナスだったとき―私はどうしてきたか(澤登 和夫)
●マイナスな自分でもいいやと思う(投稿)
●マイナスの気持ちアンケート
●マイナスな気持ちが切り替わったきっかけ(投稿)
●こんなときにちょっと認知行動療法(藤澤 大介:慶應義塾大学精神・神経科)
以下、連載の一部を紹介します。
大野先生(一般社団法人認知行動療法研修開発センター理事長)の「いろいろ応用できる認知療法をじょうずに使ってみませんか」File.72は、「行動は、気持ちの変化を見ながら」です。
質問コーナーの「おこまりですか?では他の人に聞いてみましょう!」Vol.101は、「作業所に通えません」です。
渡邉博幸先生(千葉大学社会精神保健教育研究センター 治療・社会復帰支援研究部門)の「さじかげんよいかげん~ちょうどよい薬の量のはなし~」第15回(最終回)は、「薬についてのQ&A(その2)」です。