『うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた』(著:ほっしー)
2018年10月19日に発刊された、ほっしーさんの著書、
うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた
を紹介します。
Twitterで2.4万回リツイート、4.1万の「いいね!」がついた
大反響の「うつマッピング」、待望の書籍化!
「うつマッピング」とは、長年うつ病に苦しんできた著者が、たくさんの治療法を試してきたなかで、「効果があったこと」「なかったこと」を1枚の図にしたものです。
本書では、著者の「うつマッピング」に即して、「効果高い・お手軽」な対処法から「効果低い・難しい」対処法まで、自らの体験や根拠を交えながら具体的に解説。
まさに、経験者だから書ける、「うつによいこと、そんなによくないこと」大全です!
著者のほっしーさんのTwitterは、わたしがフォローしている方のリツートを読んだことがありましたので、お名前は存じていました。ただ、わたし自身が、そんなにTwitterをマメにチェックするタイプでは無いので、さらりと読むくらいでした。ですので、本を出されることはなんとなく知っていました。
つい最近、TwitterかFacebookの投稿で、この本いいよというのを読んで、興味を持っていたら、地元の書店の店頭にあったので、ちょっと立ち読みしました。
当時の私は、「うつ病=社会の落ちこぼれ」と思っていたものですから、その称号をもらった後は、しばらく何もできなくなりました。
「薬で良くなることは事実だけど、ちょびっと良くなった程度だな…」これが私の正直な感想でした。
うつ病になっていちばんつらいと感じたのは、症状そのものよりも周囲からの理解が得られないことです。
うつ病経験者が近くにいないので、何をどうすればよいかわからないことが多いんですよね。
過去の私もそうでした。闇の中を手探りでがむしゃらに進む感覚…「地獄」という言葉がぴったりかもしれません」
まえがきを読んだだけで、「そうなんです」と思い、買うことに決めました。
まず、とても読みやすかったです。「効果高い・お手軽」な対処法から「効果低い・難しい」対処法、全部で33の方法が書かれていますが、一つ一つが長くないし、字も大きめで行間も広いので、読みやすくて、スラスラと読めました。
自分は、うつ病の真っ只中のときの記憶ってあまり無いのですが、ほっしーさんは、この33の方法を試して、その効果までよく覚えているな〜と思いました。それをマッピングで書くなんて、すごいです
それぞれの方法の中で、例えば
「実はみんな、体が冷えすぎている」
「気持ちが楽になっても、太ることでまた落ち込む」
「健康な人の幸せと、心を病んだ人の幸せは基準が違う」
「お金がないというだけで、精神は不安定になります。かといって、多すぎても少なすぎてもいけない」
「孤独が何よりの敵」
などなど、そうそう、そうなんだよねと思うことが、たくさん書かれています。冷え性だったり、太ったり、お金に困ったこと、他にもたくさん共感できることが書いてあり、読んだだけでも、この気持ち分かってもらえたという気持ちになりました
最後に、精神科医の和田秀樹先生の解説が載っています。
やはり、経験者のアドバイスは有効
患者どうしが弱さをさらけ出し、それを受け入れ合い、時に、自分がどうやって、その依存物質や依存行為をやめているかを教え合うことで、残りのメンバーにアドバイスを与える。これが最高の治療なのだ。
このコメントを読んでも、やはり、「患者の力」は大事なんだと思いました。
この本に書かれていることは、うつ病の症状そのものでもあるので、家族や職場の人が、うつ病を理解するのにも、とても良いと思いました
ほっしーさんは、うつ病になって、会社員を辞めて、今はフリーランスとして活動をしているそうですが、そんな生き方にも興味を持ったので、これから、Twitterやブログなど、マメにチェックしていきたいと思います。
ブログ「メンタルハック」主宰
心理学やメンタルハック(心の分析、改善)が大好き。新卒でIT企業に就職し、たった半年でうつ病を発症(現在は、安定した寛解に近い状態に)。休職後に退職。その間Twitterで情報収集をし、病識を深める。「精神疾患者の体験談で読みやすいサイトないな」と思い、ブログを書き始める。 ブログを仕事にして(最高月間40万PV)お金を稼ぎつつ、本を読み漁る生活を送る。散歩は行くが、ほとんど引きこもりの生活。ブログやSNSを駆使し、新しい時代の働き方・生き方をメンタル疾患持ちの視点から発信している。
ブログ:hr-diary.com
Twitter:@HossyMentalHack