笠井信輔さん講演会『がんが教えてくれた「生きる力」』を聴講しました(2022年11月10日)

前に笠井信輔さんの著書、『生きる力 引き算の縁と足し算の縁』を読んだ感想を記事に書きました。あれから約2年が経ちましたが、まさか笠井さん本人とお話ができるとは思ってもいませんでしたが、お話することができました!

笠井信輔さんの著書『生きる力 引き算の縁と足し算の縁』を読みました

笠井信輔さんと言えば、1987年フジテレビアナウンス部に入社し、『とくダネ!』のサブ司会兼メインアシスタントを20年あまり努めてきました。その後、201910月よりフリーになりましたが、「悪性リンパ種」という血液のがんを発症し、「ステージⅣ」から「完全寛解」されたのはご存知の方も多いと思います。

講演会は「税を考える週間協賛事業」として、一般社団法人松本法人会と関東甲信越税理士会松本支部の主催で開催されました。講演会のテーマは、『がんが教えてくれた「生きる力」』。会場は長野県松本市のホテルブエナビスタでした。

笠井信輔さん講演会『がんが教えてくれた「生きる力」』

90分間の講演では、映像を交えながら一時は死を覚悟しながらも、生きる希望を求めて奮闘した闘病の記録やその中で感じたこと、患者や家族がインターネットやデジタル機器を使ってつながることの大切さなどについて語ってくださいました。アナウンサー時代は睡眠時間が2〜3時間のモーレツな仕事人間だったそうです。『とくダネ!』司会の小倉智昭さんも同じくらいモーレツな仕事人間で、二人ともがんになってしまったそうです。

印象に残った話は、QOL=Quality of life(クオリティ オブ ライフ)について。笠井さんはペヤングが好きで病院食は食べなくてもペヤングだけは食べたそうです。奥様からは「体に良くない」と言われたそうですが、がんになってもう体は悪いから食べたいものを食べたそうです。これがQOL=生活の質の向上でこれが大切。

笠井さんのお母さまは82歳で、わたしの母と同じ年だそうです。ある日すごくオシャレをしていたのでどこかに出掛けるのかと思ったらZoomでオンライン同窓会をするのだとのこと。その後は参加者者は増えて司会を務めたそうですが、司会が上手くさすがアナウンサーの母親だと思ったそうです(笑)

「抗がん剤」は字を変えると「幸願剤」になります。「抗がん剤を幸願剤に!」のメッセージを書いた写真は今でも病院に掲示されているそうです。

笠井さんは、がんになったからこそ出会えた人がたくさんいて、出来たことがたくさんある。がんで失った引き算を足し算に変えてきたと語っていました。弊団体のキャッチフレーズである『うつ病になったからこそうつ病になる前よりも回復後のほうが素晴らしいと思える人生を』はまさにそれだと思いながら聴いていました。

わたしも講演をさせていただく機会が増えましたが、わたしと違って笑いもたくさん入れながら話すのは、さすがフリーアナウンサーでした。

終了後、参加者の皆さんを見送ってくださった際に写真撮影までしてくださり、わたしのうつ病のピアサポート活動についても聞いてくださいました。

がんでもうつでも、ピアサポーターの役割は大きいと思います。

いつか笠井さんを講師にお迎えして、講演会を開催したいと思います。

笠井信輔さん講演会『がんが教えてくれた「生きる力」』

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