9月17日に松本市で開催されました「平成28年度ピアサポート研修」に参加しました。主催は「長野県ピアサポートネットワーク」です。
第一部:講演会、第二部:シンポジウム、第三部:グループワークという内容でしたが、講演会がとても良い内容でした。
講師:夏目宏明氏(長野県精神保健福祉士協会会長)
「わたしが、自分のしたい事をして自己実現し、その姿を周りの人にも見てもらい、元気になっていただきたい!」
「自分は花火になろう!」
これもピアサポートの一つの形。
というお話にとても共感しました。(他にも良いお話が聴けましたが、これが一番共感しました)
わたし自身、うつ病を発病してから、仕事を失い、お金も失い、友人も失いました。療養の後、再就職を目指す中、病気のことをオープンにすれば、まず不採用。内定が出ていたのに、うつ病を患ったことがバレると内定を取り消されました。
一度うつ病を患うと、住宅ローンも組めません。生命保険の加入も難しくなります。社会からは「うつ病患者は社会人失格、落伍者」だと見られると思いました。
また、SNSでも、わたしに対して、「単に、こいつが仕事できない、出来損ないのポンコツってだけの話。うつ病は、甘え。そもそも、うつ病なんて、仮病と同じでしょ(笑)そもそも、病気なの?」というコメントがありました。うつ病=甘えているという偏見はまだまだあるのです。
しかしながら、わたしは社会に対して「うつ病をもっと理解してしてもらわないといけない」という強い思いはありません。理解してくれる人、理解できない人、いろいろな人がいるように、理解できない人を理解できない人、理解できる人もそれぞれだと思うからです。それに「他人を変えることはできない」ということです。
夏目さんの講演を聴いて、
自分は花火になろう!
と思い、自信を持つことができました。
社会の偏見もあると思います。理解してくれる人も少ないかもしれません。それでも、
「うつ病であっても、正々堂々と生きる」
「うつ病であっても、笑って輝ける社会」
を目指すには、まずわたし自身が正々堂々と生き、笑って輝かないといけないと思い、日々生きようと思いました。そんなわたしの姿を見て、
皆さんがこのことに気づき、自分自身の願いを見つけ、生き生きとした人生をおくって欲しい。そう願っています。
・一人ひとりの人生は、真暗な夜に打ち上がる花火。
・自分自身は、自分の花火は見えない、分からないが、その存在を共に夜の砂漠を歩んでいる人達からは見える。他の人が見て、方向を知り、自分以外にも人生を歩む人がいることを知る。