2018年5月30日に発刊された、後生川礼子さんの4作目の著書、

うつの常識を疑ってみよう

この3つから見直してみませんか!あなたの治療

を紹介します。

あなたの「生活習慣」大丈夫ですか?“食生活” “運動” “睡眠” この3つの「生活習慣」を見直すことからはじめませんか!

 

「うつ」カウンセラーが患者が直面している疑問や不安を「精神科医」に訊く患者サイドに立った「読む治療薬」。過度な投薬や治療への警鐘と新たな生活習慣への提言。

 

著者の後生川礼子さんは、熊本県を中心に活動をされているうつ克服専門カウンセラーです。本書では、様々な「うつの常識」について書かれていますが、薬に頼らない治療について書かれていることが印象に残りました。

わたし自身、10年以上に渡って、ベンゾジアゼピン系の薬を飲み続け、ようやく薬を断つことができたかと思えば、その後は、薬を止めたことによる「ベンゾジアゼピン離脱症候群」に悩まされました。そして、うつ病の再発。結局、薬を長く飲んでも、完治することはありませんでした。もっと早くに薬の知識を得ていれば、10年以上も飲み続けることはしなかっただろうと思うと悔しいです。

現在は、ベンゾジアゼピン系の薬は飲んではいませんが、抗うつ薬は飲んでいます。これも効いているのか、正直分かりません。できれば早く止めたいと思っています。

以前、元ニュースキャスターの丸岡いずみさんの著書『仕事休んでうつ地獄に行ってきた』を読みましたが、丸岡さんが、うつ病を悪化させた要因のひとつが薬を拒絶したことでした。病状が好転したのは、ちゃんと薬を飲み始めたことがきっかけだったと書かれています。薬が全く効果が無いわけではないと思いますが、精神科を受診すれば、とりあえず薬が出されてしまう。患者はすがるように飲む。一度飲み始めると、精神科医は薬は増やしても、減らしましょうとはなかなか言いません。

人生の悩みのすべてを抗うつ薬が解消してくれるわけではない

もっとも話だと思います。薬が全く不要だとは思いませんが、「必要な患者に、必要な薬を、必要な期間に限って処方する」べきだとわたしも思います。また、生活習慣を変えるなど、治療の第一選択肢に「薬以外の方法」があっても良いと思いました。

あなたの考える「うつの常識」って、本当でしょうか

うつに限らず、健康の常識と言われていることでさえ、コロコロ変わって何が本当なのかよく分かりません。常識が「正しい」とは限らないと思います。うつ病が起こる原因として、脳の中では神経伝達物質であるセロトニンが非常に少なくなっていると考えられていますが、それすら本当かどうか分からないという意見もあります。

わたし個人としては、うつの常識が本当か嘘か?は大事なことではなく、それを信じる人は信じれば良くて、そうじゃないと思うのなら、それはそれで良いと思います。他人になんと言われようとも自分が良いと思うものが一番ではないでしょうか。人それぞれに「信じたい事を信じる権利」があるのですから。

そのためにも、常に新しい情報に接して、自分の習慣を見直すことが大切なのだと思います。

 

【目次】

推薦の言葉(井原 裕)

対談(前編) 後生川礼子&井原 裕
* はじめに -カウンセラ-として、元患者として-
* 診断について -「診断」されたのに「治療」はされていない-
* 精神科医について -世間的常識と精神医学の間で-
* メディアについて -マスコミが伝える情報とは-
* 薬・薬物療法について -「薬の自動販売機」化は求めていない-
アンケ-ト -うつを克服(回復)したクライアントの声-

対談(後編) 後生川礼子&井原 裕
* 生活習慣について -「心」の前に「身体」のケアを-
* 精神療法について -医師と患者のパ-トナ-シップ-
* 「激励禁忌」について -人は、「励ましなし」で生きていけない-
* 家族のサポ-トについて -「日薬」と「目薬」で接する-
* 予防・再発防止について -自然なリズムで生活する-
井原先生のス-パ-ビジョン(教育)を受けて

 

著者略歴
後生川礼子(ごしょうがわ・れいこ)
看護師。うつ克服専門カウンセラ-。
1978年熊本県生まれ、3児の母。
現役看護師の時に些細なことがキッカケとなりうつ病を発症するも、薬に依存しない方法で試行錯誤し1年も経たずして重度のうつ病を克服する。その体験から、「当事者目線」で、「こうあったらいいな」を形にすべく前例のない形で起業し、独自のサポ-ト体制を確立している。活動範囲は熊本にとどまらす全国各地に及ぶ。特に関東地方の読者から多くの要望があり、「東京訪問カウンセリング」も開設し毎月実施中。

 

対談
井原 裕(いはら・ひろし)
1962年神奈川県生まれ
獨協医科大学埼玉医療センタ-こころの診察科教授。
精神科医。東北大学医学部卒。自治医科大学大学院にて医学博士を、ケンブリッジ大学大学院にてPhDを修得。順天堂大学准教授を経て、2008年から現職。日本の大学病院で唯一の「薬に頼らない精神科」を主宰。
専門は、うつ病、発達障害、プラダ-・ウィリ-症候群等。
精神科臨床一般のみならず、産業医としてストレスチェックに対応し、精神保健判定医として医療観察法審判等の業務も行っている。